足の外科

FOOT足の外科

当院では足の痛みに対して、専門的な治療を受けることができます。足の疾患に対するリハビリテーション、装具療法、手術加療を担います。足の手術は院長が提携病院で行うこともあります。(令和4年4月以降)

外反母趾

足の親指が隣の指に向かって20度以上曲がってしまう病気です。曲がった親指の内側部分が靴に当たって炎症を起こしたり、足底部に胼胝(たこ)ができたりして痛みを伴うことがあります。外反母趾は、遺伝的な要因と後天的な要因(きつい靴やハイヒールの着用、生活環境など)の双方で起こり、女性に多いことが報告されています。

治療法は、足底板装具を作成したり(当院で作成可能です)、リハビリテーションでの足の指の運動、靴の工夫を行う保存療法と、手術を行う手術療法とがあります。変形が強くても症状は強くない患者さんもいます。
当院では、足の外科を専門とする医師が、それぞれの患者さんに最も適した治療法を提案いたします。

画像:外反母趾

足底腱膜炎

足底腱膜は足の裏に広がる繊維状の丈夫な組織であり、走ったり歩いたりする動作に深く関わっています。ふくらはぎの筋肉やアキレス腱の柔軟性が低下すると、足を踏み返す動作の際に足底腱膜に負担がかかるようになります。運動をたくさんする方、靴のアーチの高さやソールの硬さが自身の足と合っていない方、高齢で足底腱膜の繊維が弱った方によく見られます。

治療は、外用薬や内服薬の使用、足底腱膜やアキレス腱のストレッチや靴の工夫、装具療法で行います。再生医療(PRP-FD)の選択肢もあります。

画像:足底腱膜炎

足関節外側靭帯損傷(足関節捻挫)

足関節外側靭帯は三つの靭帯(前距腓靱帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯)からなり、足首の外側についています。この靭帯は、足関節を内側に捻って受傷し、患者さんは「捻挫をしました」と言って来院されます。スポーツ外傷の中で最も起こりやすい怪我です。靭帯の損傷の程度によって3段階に分けて治療を行います。

「ただの捻挫だから」ときちんと治療を行わないと、損傷の程度によってはその後頻繁に足関節の捻挫を起こすようになり、その度に関節軟骨の損傷が進行し、足関節の変形が進み、最終的に「変形性足関節症」になる可能性が高まります。
当院では、きちんと初期治療を行い、その後靭帯の不安定性が残る場合は患者さんの状況に応じて、リハビリテーションや手術加療で足関節の安定性を高める治療法を提案します。

画像:足関節外側靭帯損傷